野球少年の巣立ちの時
こんにちは
学校では卒業式が終わり、春休みに入ろうとしています。
ピアノスタジオでも、1人だけですが昨日、この教室を巣立っていきました。
3人ともピアノを習う兄弟の真ん中の子でお兄ちゃんに続いて3才から習い始めました。
3人しかも男兄弟で、全員に同じようにピアノの教育をされた共働きの保護者様、そして送り迎えを担うおじいちゃんの存在は、とても大きいです。
こうしてご家族皆さんがピアノのお稽古にご協力をいただいておりました。
昨日は、真ん中の子が今までやってきた野球に打ち込みたいと最後のレッスン。
家族全員・そして送り迎えのおじいちゃんも水戸から来てくださいました。
彼の最後のコンサートです。
発表会に弾いた曲「RPG」「甲子園」
「甲子園」 この曲は野球少年の彼ならではの選曲でしたね。
ピアノは3才から始めて9年間、その中で少年野球もやっていたので、よく試合の様子なども話してくれていました。
そんな様子からいつか、野球一筋になってピアノを卒業していく日が早かれ遅かれ、来るだろう。
それまでに、楽譜が読めて自由に好きな曲を楽しめるようになるまで導く!
これが私の使命だと思い、寄り添ってきました。
昨日のコンサートでは、ご家族が見守る中、あの小さかった男兄弟に挟まれた次男坊の男の子がこんなに大きくなり、立派に2曲弾いてくれました。
そして、ご家族へ「ピアノを習わせてくれてありがとう」
私にも「先生、今までありがとうございました」と感謝の言葉と共に、お花をいただきました。
こんなに、立派になって・・・・先生は、泣きそうでした。
これから、いろいろ大変なこともあるでしょう、そうして大人になっていきますが、きっと今までピアノでの9年間の中でついた集中力・忍耐力・人間力は今後の彼の人生の中で、生きる力となっていくと信じております。
先生からは「卒業生限定フリーチケット」をお渡ししました。
何か、話したいとき、相談したいとき、困ったことがある時、5年後・10年後、パパ・ママになってからでもいつでも使える永久保存版。
ただし、先生が生きている間にしてね!笑笑
ピアノというお稽古は、本当に長いスパンが必要な習い事になります。
誰もが1度や2度は辞めたい!と口に言うこともあると思います。
しかし、そこでどうぞ、安易に辞めてしまわないように、保護者の方にはお願いしております。
辞めてしまった子が「あの時、辞めなければ良かった・・・」と後悔の言葉を聞くからです。
2年や3年でははっきり言って、何も残りません。
こうしてやはり10年近く習ってからようやく、楽しむ域に入ってきます。
途中でやめるのではなく、きっちりとけじめをつけて卒業できるように。
そこまで見守っていただけたら、子供自身がなんとか育っていきます。
安易に「練習しないなら、辞めなさい!」の一言でその後のお子様の成長の芽をつまないようにお願いいたします。
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