練習をしないのでピアノ辞めます!
発表会が終わり、それぞれ達成感を味わったものの、そのあとの長い夏休みに入り、そのまま毎日の練習の習慣が崩れてきて練習するのが嫌になってきているお子さんが、多数見受けられます。
ご相談をして下さるご父兄は良いのですが、ママが一人で悩んで決断をしてしまうのはとても危険です。
発表会後に、ママ達とランチ会をしたのですが、そこでのお話しも、練習をさせるのに、一苦労、自主的に練習するのを待っているけれど、いつになってもやらずに時間は過ぎ、夜になってしまって、結局はやらずに一日が終わる。
そして次の日こそ、、と見ているがまたやらないので、「練習しなさい」とママのお小言に代わる。
その繰り返しで、ママもイライラ、疲れてしまう。
子どももママに怒られるから、嫌になってしまう。
「練習しないなら辞めなさい!と言ってしまったら最後、、子どもは練習から解放される、やったぁ~、これでたくさん遊べる! というわけで「うん、やめる!」となります。
まだ小さいので、何も無理やりやらなくても・・・・のお声もあります。
でも・・・・・・
子どもって最初のうちは、自分から練習する子はほとんどいません。
習いたての数か月は、ピアノを習っているだけで嬉しくて、触りますが、その後、だんだんと、音が増えていくにしたがって、思うように弾けないことに、泣き出す子が多いそうです。
それはそうです。
小さな、お指で今まで、動かしたことがないような4・5・の指など、10本の指を均等に動かすことなんて最初からできる子など、いないのです。
ピアノのレッスンは1週間にたった一日、残りの6日をどう練習するかにより、上達していくのですが、思うように、指が動かないので、泣き出す。ママもイライラはつのり、爆発! そして決め台詞が・・・・
「練習しないなら、〇〇してあげない!」「練習しないなら辞めなさい」
この交換条件、、決め台詞は、、どうぞ飲み込んでください!
子どもにとって「ピアノさえなければ・・・・」とピアノが悪者になってしまっています。
ランチ会でも出ましたが、先輩ママからも、「最初の何年かは、大変でした。弾けないから泣く、そして練習を嫌がる・・・・でもそこを乗り越えて少しずつ、曲が弾けるようになってきたら楽しくなって自分から練習するようになりました。辞めないで良かったです。すぐに結論だしてしまうのは、もったいないですよ」と皆さん、口をそろえておっしゃっていました。
小さな子どもたちもそうして嫌なことからも、逃げずに頑張ってきて、今の自分を作り出していることができているのも、お母様が、見守り励まし、時には、目をつむり、寄り添っていただけたからだと思っています。
お母様がたのご協力に感謝しております。
嫌なことからも逃げずに、試行錯誤しながら成長できる、人間力を養っています。
そして嫌だと思っていたことが楽しみに、喜びに変る瞬間を見られるのも、続けてきた子だけが味わえるものなんです。
私自身、「おむつが取れたら、すぐピアノ!」という母の信念だけで、3才からピアノを習ってきました。
もちろん、3才では自分の意志など、ありません。
母の強い思いがあり、3才のまだ、日本語もきちんとできない状態の私を連れ、母がとなりに、いつもいて、先生の言うレッスンを家で再現していました。
小さいうちは、母の言うままでしたが、幼稚園に行くようになり、だんだん大きくなるにつれて、やはり反発したものです。
でも、小学校に上がるころには、ブルグミュラーのアラベスクなども弾けるようになり、楽しくなってきた思い出があります。
(でもそこには、母の忍耐と努力があったのでしょうね…5歳違いの妹がいて、「ママが一緒に練習してくれないなら、辞める!」と言ったとき、母は、「また同じことをやるのか・・・もういいわ・・」になってしまい、妹はそれっきり、ピアノを弾くことは、辞めてしまって、、母は思い出したように、「あの子には悪いことをしたわ…もう少し、私がつきあってあげていたら、、、あの子だって、、ピアノが弾けたかもしれない・・」とつぶやきます)
楽器を演奏できるということは、素敵な財産です!
これは他人ではない両親からの人生における最高のプレゼントです。
嫌なことがあっても、この曲を弾いたら、元気になれる・・・いろいろなことからのストレス発散、
音楽が、心を強くするとともに、心を豊かにもしてくれます。
大きくなったとき、吹奏楽やバンドなどにも、すんなりと、入っていけます。
どうぞ、お母様がた、ご一緒にお子さんの成長を見ていきましょう。
お子さんとご父兄と私とでトライアングルのように、3者が、前を見て歩いていきましょう!
多くの生徒さんの成長だけでなく私自身、3人の子供を育ててきました。
上の子も結婚することになり、一番下の息子も大学4年生で、最後の学生生活を送っていて、子育てもほぼ終了です。
困ったことがあったら、お一人で悩まずに、ご相談くださいね。
先輩ママとして、お力になれることもあるかと思います!
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